ウクライナ軍、南部前線で突破口拡大か 要衝トクマク接近をうかがう

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ウクライナ軍、ロシア軍の防空システムを破壊

(CNN) ウクライナ軍がザポリージャ州の南部戦線でロシアの防衛線を一部突破したことを示す兆候が強まっている。戦略的要衝トクマクに向かう動きを拡大させている様子だ。

ウクライナ軍参謀本部は25日、ノボプロコピウカ村に向かう地域と、その東にある小集落オチェレツバテの方面でさらなる戦果を挙げたと発表した。

これに先立ちウクライナは今週、ロボティネ村を掌握したと明らかにしていた。村の南では戦闘が続いている。

ウクライナの反転攻勢は開始から数週間が経過した。戦闘は東部と南部の前線に集中している。

ウクライナはロシアに奪われた領土の奪還をめざして反攻を開始したものの、これまでのところ戦果は乏しく、痛みを伴う戦いとなっている。

ロシアの複数の軍事ブロガーが伝える戦況からは、南部の一部地域でロシア軍の前線の状況が厳しくなっていることがうかがえる。

最も著名なブロガーのひとり「WarGonzo」は、ウクライナ軍がロボティネに足場を築き、「ノボプロコピウカを攻撃している。村は激しい砲撃にさらされている」と指摘した。

ウクライナ軍はこれと並行して、東方のベルボベでも攻撃を開始。両方面で激しい砲撃が行われている。

ロシア軍第58諸兵科連合軍とつながりを持つブロガー「Rogozin at the front」は、敵の装甲車が集結していると報告。「敵は決定打を加えるべく戦力を集結している。彼らはまずベルボベ、そしてトクマクに到達する必要がある」「我々は持ちこたえている」とした。

別のブロガー「Otryady Kadyrovtsy」も、「ロボティネ地域で激しい戦闘が続いている。敵は砲撃の援護を受けて急速に前進している」と伝えた。

一方で、ウクライナが多大な損失を被っているとの報告もある。ロシア国防省は、直近の戦闘でウクライナ兵110人が死亡したほか、ウクライナに供与された西側の装甲車を破壊したと主張した。

米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は最新の分析で、ウクライナ軍が「ロボティネ地域でロシアの第2防衛線に近づき、ロシアの防衛線に開けた突破口をさらに拡大させた」と指摘している。

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