ウクライナ軍パイロットへのF16飛行訓練、米国は10月から開始

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F16戦闘機=2021年4月19日、ギリシャ南部アンドラビダの軍用飛行場/Aris Messinis/AFP/Getty Images

F16戦闘機=2021年4月19日、ギリシャ南部アンドラビダの軍用飛行場/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) 米国防総省は24日、ウクライナのパイロットに対して10月からF16戦闘機の飛行訓練を開始すると発表した。

ライダー報道官は記者会見で、「9月に行うパイロットの英語研修に続き、10月にはアリゾナ州ツーソンのモリス空軍州兵基地で飛行訓練が始まる見通しだ。空軍州兵第162航空団が手助けする」と述べた。

訓練に参加するウクライナ人の人数については現時点で具体的に分かっていないが、パイロット数人と整備担当者数十人の参加を見込んでいるという。

これに先立ち、米当局者2人はCNNに近く訓練プログラムに関する発表があると説明し、パイロットは操縦訓練の前に英語研修を受ける必要があると述べていた。語学の研修はテキサス州サンアントニオにあるラックランド空軍基地で行われる。

ラックランドには国防総省語学学校英語センターが所在し、国際的に活動する軍人や文民に英語研修を提供している。

別の米当局者によると、ウクライナはF16の訓練を受ける用意のあるパイロット約32人のリストを提出したが、そのほとんどは英語力が十分ではないという。F16の計器類やマニュアルはすべて英語が使用されていることから、英語力は必須要件となる。

パイロットや機体整備訓練を受ける人員の一部は、早ければ来月にも米国に到着する可能性がある。英語研修が完了次第、F16の飛行訓練を開始できるようになるという。今回のパイロットはソ連時代のミグやスホイ戦闘機を操縦した経験を持つが、より近代的な西側戦闘機の飛行訓練にどれくらい時間がかかるかは不明。

ライダー氏によると、訓練では編隊飛行や基本的な戦闘機の動き、戦闘機動、敵防空制圧、Gフォース(重力加速度)への対処方法などを学ぶ。兵たんや整備を担当する要員の訓練も行われる。

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