警官が検問中に少年を射殺、抗議集団と警察が衝突 パリ近郊
パリ(CNN) 仏パリ近郊ナンテールの路上で27日、車を運転していた17歳の少年が検問中の警官に撃たれて死亡した。同市内では28日にかけ、これに抗議する若者らの集団と警察が衝突した。
地元検察の発表によると、発砲は午前8時18分ごろに起きた。少年は少なくとも1発の銃弾を受け、救急隊員が処置を試みたが約1時間後に死亡が確認された。警官は過失致死容疑で逮捕された。
同じ車に乗っていた2人のうち、1人は一時拘束されたが釈放された。もう1人は逃走したとみられ、行方が分からなくなっている。
検察の指示により、検視や薬物検査が実施される見通し。ダルマナン内相は、国家警察が調べを進めているとツイートした。
パリ警視庁のヌニェス警視総監がCNN提携局に語ったところによると、少年は運転中に警官に止められたが指示に従わず、いったん止めたエンジンを再始動して発進。その時点で警官2人のうち1人が発砲した。
これをきっかけに若者らと警察の衝突が発生した。現場の画像には、炎上する車と消火活動の様子が写っている。