ルワンダ・ジェノサイドの最重要手配犯を逮捕 20年あまり逃亡

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2000人以上の殺害を計画した罪に問われているフルゲンセ・カイシェマ容疑者が逮捕された/U.S Department of State

2000人以上の殺害を計画した罪に問われているフルゲンセ・カイシェマ容疑者が逮捕された/U.S Department of State

ヨハネスブルク(CNN) ルワンダで1994年に起きたジェノサイド(集団殺害)の最重要指名手配犯となっていたフルゲンセ・カイシェマ容疑者が、南アフリカ南部パールで逮捕されたことが分かった。

カイシェマ容疑者はカトリック教会で起きたツチ人難民2000人以上の殺害を計画した罪に問われている。2001年から逃亡していた。

カイシェマ容疑者は24日、南アフリカ当局と国連捜査員の共同作戦で逮捕された。

国連捜査チームの声明によると、カイシェマ容疑者は当初、本人であることを否定していた。しかし、夜が終わるまでに「私は長い間、逮捕されるのを待っていた」と供述したという。

捜査員によれば、カイシェマ容疑者は発見を免れるため、複数の身元や偽造書類を使っていた。

今回の事件にかかわった検察の高官はCNNに、「逮捕は集中的かつ徹底的、厳密な捜査が結実したものだ」と述べた。

国際刑事法廷残余メカニズム(IRMCT)のセルジュ・ブラメーツ主任検事は、容疑者が20年以上逃亡していたことに触れ、「逮捕でようやく彼の容疑に対して正義が下されるようになる」と述べた。

カイシェマ容疑者は1994年7月、妻や子ども、義兄弟とともにコンゴ民主共和国に逃亡。その後は他のアフリカ諸国を転々とした後、99年に南アフリカに移住し、偽名を使ってケープタウンで亡命申請した。

ルワンダのジェノサイドでは、90日間の間にツチ人と穏健派のフツ人合わせて80万人が殺害されたと推計されている。

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