メリトポリで親ロシア派狙った暗殺未遂が続発、裁判所トップも

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空爆の後のザポリージャ州の町。瓦礫の上を犬が歩いている/Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images

空爆の後のザポリージャ州の町。瓦礫の上を犬が歩いている/Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ中南部ザポリージャ州でロシアが任命したエフゲニー・バリツキー「知事」は13日までに、同州メリトポリ市で裁判所のトップを狙った暗殺未遂事件が11日に起きたとSNS上で明らかにした。

ロシア側が据えた、同州を担当するこの裁判所トップにけがはなかったが、負傷した警護員2人が入院したと述べた。

また、同市では12日午前にも手製の仕掛け爆弾を用いた暗殺未遂事件が発生し、狙われた州の建設担当部局の幹部が負傷した。親ロシア派の行政組織当局者によると、アパート玄関近くのごみ入れに爆弾が隠され、幹部が姿を現した際に起爆したという。

ロシアは昨年、ウクライナの実効支配地域も残るザポリージャ州の併合を一方的に宣言。メリトポリ市はロシア軍の占領下にある。

だが、同市ではここ数週間、ロシア側に同調した要職者を標的にした暗殺や同未遂事件が複数回発生。先週にはメリトポリの警察幹部が住宅施設の出入り口近くで爆弾の爆発に巻き込まれて負傷し、病院へ運ばれていた。

先月27日には別の警察幹部がアパートの玄関先でこれも手製の爆発物による攻撃を受け、死亡していた。

米情報機関を束ねるヘインズ国家情報長官は昨年、ウクライナ南部の占領地では親ロシア派の主要な人物の抹消などを試みる「パルチザン」と呼ばれる抵抗運動が増加していると証言していた。

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