中国共産党大会が閉幕、主なポイント

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中国共産党大会の閉会式を終え、退席する習近平総書記(中央)/Lintao Zhang/Getty Images

中国共産党大会の閉会式を終え、退席する習近平総書記(中央)/Lintao Zhang/Getty Images

(CNN) 1週間にわたって開かれていた中国共産党大会が22日、閉幕した。党大会は指導部を入れ替える5年に1度の会合で、共産党の幹部が顔をそろえる。

以下に22日の主な出来事やポイントをまとめた。

胡錦濤氏が退席:閉幕式の途中、習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の前任者、胡錦濤(フーチンタオ)氏が男性2人によって会場から連れ出される予想外の一幕があった。退席の状況は不明だが、胡氏は不本意なように見えた。胡氏は近年、公の場で体調不良の様子を見せることが増えている。

新たな中央委員会:党大会では党の主要指導機関である中央委員会の新たな顔ぶれが発表された。名簿に記載された205人のうち、女性は11人のみ。全体に占める割合は約5%にとどまる。

李克強氏が退任へ:新中央委員会の名簿には習氏に次ぐ序列2位の李克強(リーコーチアン)首相の名前がなかった。これは李氏が党の役職から退くことを意味する。専門家の間では、これにより権力のバランスが習氏優位に大きく傾く可能性があるとの声がある。

党規約改定:党大会では党規約の改定が承認され、「闘争」や「闘争精神」など習氏の支持する表現が複数盛り込まれた。中国の指導者は対外的な課題や脅威とみなす事象に言及する際、しばしばこうした表現を使う。富の再分配や大企業の引き締め強化を掲げる習氏の国家キャンペーンを反映して、「共同富裕」の表現も加わった。

台湾への言及:党規約の文言を「台湾独立に断固として反対し、抑え込む」とする改定も行われた。中国共産党は台湾を実効支配したことは一度もないものの、自国の領土だと主張している。

新たな称号なし:習氏に新たな称号などは付与されず、既に規約に明記されている習氏の政治思想にさらなる重要性が与えられることもなかった。専門家の間では党大会に先立ち、このどちらかが行われ、習氏の権力固めが一層進むとの見方も出ていた。

指導部の顔ぶれ:中央委員会は23日に初会合を開き、政治局員25人やさらに少人数の政治局常務委員を指名する。政治局常務委員会は中国の最高意思決定機関。習氏は党トップとして3期目入りを果たし、終身統治に道を付けるとみられている。

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