IAEA、ザポリージャ原発に調査団派遣へ 「今後2~3日中」

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ザポリージャ原発、送電網に再接続

(CNN) ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ原発で事故の懸念が高まるなか、国際原子力機関(IAEA)の調査団が近く現地へ派遣される見通しとなった。

IAEAは28日のツイートで、IAEAのグロッシ事務局長が同原発での安全確保のため、今後2~3日のうちに調査団を派遣する方向で全関係者との協議を進めていると述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、派遣団のメンバーにはグロッシ氏自身が含まれるほか、主に中立的な立場の加盟国から専門家13人が参加する。同紙は、ウクライナへの支援でロシアから強い反発を買っている米国と英国はメンバーに入っていないと伝えた。

CNNが28日、メンバー構成について問い合わせたのに対し、IAEAはそのような情報は公開しないとしたうえで、調査団のメンバーは常に関連の専門知識に基づいて選ばれると説明。それぞれの出身国ではなくIAEAを代表して、国際社会に奉仕する立場だと強調した。

ザポリージャ原発では砲撃が続き、ロシア国防省とウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムが互いに相手の仕業だと主張している。

エネルゴアトムは27日、ザポリージャ原発が直近24時間に繰り返し砲撃を受けたと述べた。25日には同原発への送電網が切断されて電力供給が停止したが、エネルゴアトムは26日、再接続されたと発表していた。

ザポリージャ市当局は事故発生の事態に備え、住民を対象に被ばくを抑えるヨウ素剤の提供を始めた。エネルゴアトムは28日、風向きの予報を基に、重大な事故が起きた場合はウクライナ南部とロシア南西部に放射性物質を含んだ雲が広がると警告した。

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