セベロドネツクで「激戦継続」とウクライナ当局、市内の人道状況は「危機的」

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リシチャンシクの損傷した建物と黒い煙が立ち上るセベロドネツク市近郊=9日、ウクライナ東部ルハンスク州/Aris Messinis/AFP/Getty Images

リシチャンシクの損傷した建物と黒い煙が立ち上るセベロドネツク市近郊=9日、ウクライナ東部ルハンスク州/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州の要衝セベロドネツク市では、9日遅くになっても依然として激しい戦闘が続いている。同国軍が明らかにした。

州軍政トップのセルヒ・ハイダイ氏は、一貫して困難な状況に変わりはないとしつつ、ウクライナ軍の守備隊が防衛線を維持していると述べた。全国向けのテレビ放送で明らかにした。

セベロドネツクではこの数日間戦闘が激しさを増しているが、現在も壮絶さを極めた戦いが繰り広げられているという。

一方でロシア側については、「虚偽とプロパガンダ」を駆使して同市での勝利を主張していると非難。ハイダイ氏によればロシアは市を制圧したとすでに報じているものの、実際には一部撤退した部隊もあるという。

セベロドネツクの軍政トップを務めるオレクサンドル・ストリウク氏も9日、テレビ放送で「市街戦が続いている」と説明。「市内の人道状況は危機にある。橋が燃やされ、物資を届けられない。飲料水の供給もない」と述べた。

そのうえで、ウクライナ軍が支配下に置くのは現時点で市のおよそ3分の1とし、仮にセベロドネツクが陥落すれば、占領からの解放は極めて困難になるだろうと予測した。

ハイダイ氏は隣接するリシチャンシク市について、直接的な戦闘は起きていないがロシア軍から激しい砲撃を受けていると述べた。同氏によれば、もしロシア軍がリシチャンシク、セベロドネツク両市を支配下に置けば、その時はルハンスク州全域がロシア側の手に落ちることになるという。

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