シンガポールでデング熱の「緊急事態」、世界にとっても不吉な予兆

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団地で蚊の駆除に当たる作業員=2020年8月、シンガポール/Edgar Su/Reuters

団地で蚊の駆除に当たる作業員=2020年8月、シンガポール/Edgar Su/Reuters

(CNN) シンガポールで例年よりも異常に早く、蚊が媒介する感染症のデング熱の流行が始まり、当局が「緊急事態」と位置付けて警戒を強めている。

シンガポールで確認されたデング熱の症例は既に1万1000例を超え、昨年1年間に報告された5258例を大幅に上回った。しかもこれは、例年デング熱のピークが始まる6月1日より前の数字だった。

これはシンガポールだけでなく、世界にとっても危惧すべき数字だと専門家は警鐘を鳴らす。気候変動の影響で、今後はこうした流行の頻度が増し、感染が一層拡大する事態が予想される。

デング熱は発熱や頭痛、体の痛みといったインフルエンザのような症状を伴い、重症化すると出血や呼吸困難、臓器不全を起こして死に至ることもある。

現場を視察したシンガポールのタン内相は「(症例数が)確実に急増している」と述べ、「緊急に対応しなければならない非常事態の段階にある」との認識を示した。

専門家によると、シンガポールのデング熱流行は、このところの異常気象によって事態が悪化した。ほかの国でも猛暑や雷雨が長引く傾向があり、シンガポールと同じ問題に見舞われる恐れがある。

シンガポールでは、今年に入ってデング熱のために死亡したのは1人のみ。しかし症例数の急増を受けて当局は警戒を強めている。シンガポール保健省によると、今年に入って5月28日までに報告された症例は約1万1670で、およそ10%が入院を必要とした。

緊急病棟への入院は増えてはいるが、まだ対応可能なレベルにあるという。しかしピークはまだ始まったばかりで、今年は症例数が記録的な水準に達する可能性もあると専門家や医師は予想している。

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