ロシア軍、マリウポリの製鉄所に突入 民間人数百人がまだ中に

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アゾフスターリ製鉄所から黒煙が立ち上る様子を捉えた衛星画像/Planet Labs PBC/AP

アゾフスターリ製鉄所から黒煙が立ち上る様子を捉えた衛星画像/Planet Labs PBC/AP

(CNN) ウクライナ東南部マリウポリのボイチェンコ市長は4日、何百人もの民間人が立てこもるアゾフスターリ製鉄所で新たな戦闘が起きていると語った。同製鉄所はウクライナ軍にとって、マリウポリ最後の砦となっている。

ボイチェンコ市長は、アゾフスターリ製鉄所が激しい砲撃を受け、航空機や接近する船舶からも攻撃されていると述べ、「我々の勇者がこの要塞(ようさい)を守っているが、非常に厳しい」との見方を示した。

ウクライナのテレビに出演したボイチェンコ市長は、製鉄所内にはまだ30人の子どもが閉じ込められて救助を待っていると強調。「今も人々が死んでいる。敵機や砲撃が動いて絶え間なくあの要塞を攻撃している」と述べ、アゾフスターリ製鉄所では今週に入り、若い女性2人が死亡したと言い添えた。

製鉄所で抗戦を続けている「アゾフ連隊」のデニス・プロコペンコ指揮官は、ロシア軍が製鉄所に突入し、構内で激しい戦闘が起きていると伝えた。

これに先立ちウクライナ外相が4日発表した声明では、「ロシア側はマリウポリを完全制圧したと発表しているが、これは真実ではない。アゾフスターリはまだ持ちこたえている」と強調していた。

ロシアとの停戦交渉を率いるウクライナのアラハミア議員はラジオ局の取材に対し、ロシア軍が既にアゾフスターリ製鉄所の構内に到達していることを確認した。

ロシア国防省は4日、アゾフスターリ製鉄所から民間人を退避させるための避難回廊を5日、6日、7日の午前8時~午後6時(モスクワ時間)に開く見通しだと発表した。

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