「中国が台湾侵攻」 テレビ局が誤報続発、台湾当局が捜査

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台湾当局が中華電視公司(CTS)の誤報について捜査を行っている/CNA

台湾当局が中華電視公司(CTS)の誤報について捜査を行っている/CNA

台北(CNN) 台湾の公共放送、中華電視公司(CTS)が20日、中国が台湾に侵攻したなどとする誤報を立て続けに速報として流した。台湾政府はこの問題について捜査していることを明らかにした。

CTSは20日午前のニュース番組で「共産党軍のミサイルが新北市に命中。台北港が爆発し、施設や船舶が損傷」というテロップを流し、続いて「敵の工作員が板橋駅に放火して爆弾を仕掛けた」「中国共産主義者が戦争準備を加速。(台湾)総統が緊急命令を発令」という速報が流れた。

ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、台湾政府は中国による台湾軍事侵攻への懸念を強めている。

CTSは21日、一連の誤報について公式に謝罪し、問題の速報は消防訓練用に制作したもので、一般向けに放送する意図はなかったと釈明した。担当者や責任者は処罰したとしている。

CTSはほかにも、軍事衝突を受けて台湾全土でパニック買いが起きているという速報や、マグニチュード7の地震が新北市で発生したという速報も流していた。

誤報についてはSNSで拡散され、CTSの捜査を求める声も上がった。

台湾国家通信放送委員会は声明を発表し、CTSが法に違反して公共の秩序を乱した疑いがあると指摘。今回の問題について捜査に乗り出したことを明らかにした。

視聴者からは10件の苦情が寄せられており、CTSは200万新台湾ドル(約880万円)以下の罰金を命じられる可能性があるとしている。

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