中国、ウクライナ侵攻で西側対応を注視 誤算を懸念 台湾

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(CNN) 台湾の呉チャオ燮(ウーチャオシエ)外交部長(外相)は10日までに、ウクライナ情勢に触れ、中国は台湾に対する戦略を見極めるため注視しているとの見解を示した。

記者会見で、「我々はウクライナ情勢の推移を見守りつつ、同時に中国が台湾に仕掛ける可能性がある措置を非常に注意深く追っている」と指摘。

「危険なのは、中国指導者がロシアの侵攻への西側の反応は弱くて結束しておらず、事態の進展に影響をもたらさないと判断することだ」と主張。そうなれば、「中国は前向きの材料と受け止めるかもしれない」とした。

中国指導者はウクライナ侵攻を受けて自らの結論を引き出すことを試みることは確信しているとも述べた。

呉部長は会見でウクライナ支援の追加措置を説明。ウクライナ危機の発生が中国に多かれ少なかれ同様の行動に踏み切らせることへの怖れはないかとの質問には、世界は権威主義の拡張を目にしてきたとし、中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領が先月出した共同宣言の内容に言及。

習主席は中国国家の活性化についても触れ、これには中国周辺での軍事力強化も含まれるとした。世界の民主主義国家は団結し、ウクライナと台湾を支持したとし、「この要因は中国が自らの計算方法に取り込むべくものになることは確かだろう」と語った。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国が自らの領土の一部と主張する台湾の将来への懸念を対比させる見方も出ていた。

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