ロシア兵、士気低く命令拒否も 英情報機関トップ

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英政府通信本部(GCHQ)のフレミング長官がロシアによる侵攻に関する見解を述べた/Hannah McKay/Pool/Reuters

英政府通信本部(GCHQ)のフレミング長官がロシアによる侵攻に関する見解を述べた/Hannah McKay/Pool/Reuters

(CNN) 英国の情報機関、政府通信本部(GCHQ)のフレミング長官は30日、ロシアのプーチン大統領がウクライナの状況を大きく見誤ったとの見解を示した。また、一部のロシア兵が命令遂行を拒否しているとも明らかにした。

オーストラリア首都キャンベラにある国立大学を訪問した際に述べたもので、「プーチン氏がウクライナ国民の抵抗を読み違えていたのは明白」と指摘した。

フレミング氏はまた、プーチン氏は迅速な勝利を確保するロシア軍の能力を過大評価していたと説明。「われわれは兵器が足りず士気の低いロシア兵が命令遂行を拒否し、自らの装備を破壊し、さらには誤って自軍機を撃墜するのを目撃した」としたものの、日時や場所については具体的に明らかにしなかった。

サイバー分野に関しては、英国家サイバーセキュリティーセンターがウクライナ政府や軍のシステムの混乱を図る「持続的な意図」を確認したとし、ロシアの関係者がクレムリン(ロシア大統領府)の行動に反対する国の標的を探している兆候があると述べた。

ロシアがワグネル・グループを含む傭兵や外国人戦闘員を自軍の支援に利用しているのは「明白」とも指摘した。

さらに、ロシアと中国にはウクライナ紛争であまりに緊密に連携することに関連したリスクがあると述べ、「ロシアは長期的にみて中国が軍事的、経済的にますます強大になることを理解している。両国の一部の利害は対立しており、ロシアが関係から閉め出される可能性もある」との見方を示した。

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