独海軍総監が辞任、ロシアをめぐる発言で批判浴びる

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独艦艇「オルデンブルク」でランブレヒト国防相(左)を迎えるシェーンバッハ総監(当時)=2021年12月/BERND WUSTNECK/AFP/POOL/AFP via Getty Images

独艦艇「オルデンブルク」でランブレヒト国防相(左)を迎えるシェーンバッハ総監(当時)=2021年12月/BERND WUSTNECK/AFP/POOL/AFP via Getty Images

(CNN) ドイツ海軍トップのシェーンバッハ総監が、ロシアのクリミア半島侵攻やプーチン大統領に関する発言で批判を浴び、22日に辞任した。

シェーンバッハ氏は同日、ランブレヒト国防相に即刻辞任を申し出た。

発端となったのは、インドのシンクタンク、マノハール・パリカル国防研究所での発言。その動画が21日、ユーチューブに投稿された。

シェーンバッハ氏は動画の中で、ロシア軍の侵攻が懸念されるウクライナ情勢をめぐり、「ロシアが本当に、ウクライナの小さな領土に関心を持っていると考えるのはばかげている」と主張。プーチン・ロシア大統領の「真の願望」について「かれが求めているのは敬意だ。私の意見では、それに応じるのは簡単なことだし、かれは恐らく敬意に値する」と述べている。

ウクライナ領だったクリミア半島がロシアから返還されることはないだろうとも語り、「ロシアは歴史のある重要な国。インドやドイツも中国と対抗するのにロシアを必要としている」と強調した。

こうした発言は独政府や欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の立場に反するとして、国内外から批判が集中した。

ウクライナ外務省は独大使を召喚し、クリミア半島返還についての発言を「強く拒否する」と通告した。

シェーンバッハ氏は個人的な警戒を述べたにすぎないとしたうえで、発言による影響が強まっていることを受けて辞任を決めたと述べた。

同氏は海軍入隊から35年あまりを経て、昨年3月から総監を務めていた。

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