接種避けての証明書狙い「シリコン製」腕突き出すも失敗、伊

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伊ブレシアのレストランでワクチン接種済みなどの条件を満たしていることを確認する客/Francesca Volpi/Bloomberg/Getty Images

伊ブレシアのレストランでワクチン接種済みなどの条件を満たしていることを確認する客/Francesca Volpi/Bloomberg/Getty Images

ローマ(CNN) イタリア北部ピエモンテ州ビエッラにある新型コロナウイルスのワクチン接種に当たる医療施設で、50歳の男が実際に打たれずに接種証明書を入手しようとして「シリコン製」の腕を突き出し、看護師に見破られる出来事がこのほどあった。

州政府は詐欺行為と非難し、ビエッラの公衆衛生当局は地元の検察当局に苦情を申し立てた。

このごまかしを見抜いた看護師はCNNの取材に、腕の肌の色が男の手や顔に比べはるかに明るく、不審の念を抱いたと説明。腕周辺を調べたところ、シリコン製であることを突き止めたという。

最初は、義手をはめ、自らが間違って問題の腕を差し出すよう強制したのかと後悔もしたが、いかさまと知り、怒りを覚えたとも語った。自らの職務に対する冒涜(ぼうとく)との思いもこみ上げたという。

男はその後、実際のワクチン接種を避けながら接種証明書を得るため偽の腕を身に着けていたことを白状した。

同州知事は、男の行為は州の公衆衛生制度に対する攻撃と非難。州政府は先月30日、ピエモンテ州の感染率が欧州内では最低水準の地域の一つとする欧州疾病予防管理センターが作成した地図をツイッター上で公開してもいた。

イタリア政府は先月、バーやレストラン、劇場、他の屋内娯楽施設の利用にワクチン接種などを義務づける「スーパー・グリーン・パス」制度を打ち出していた。

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