70歳猟師、ヒグマに遭遇して重傷 フランス

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フランスで、クマに遭遇した猟師の男性が重傷を負った/CNN

フランスで、クマに遭遇した猟師の男性が重傷を負った/CNN

(CNN) フランス南西部アリエージュ県で20日、70歳の男性がクマに遭遇して脚に重傷を負った。

アリエージュ県の発表によると、負傷したのは野生のイノシシを追っていた猟師の男性。高山憲兵隊の手当てを受け、「憂慮される状況」で地元の病院に搬送された。

この猟師がクマを撃ったのかどうかについて、憲兵隊の広報は確認できなかった。アリエージュ県の発表では、被害者が発見された場所の下にクマの死骸があったことから、この男性とクマとの遭遇に関係した事故だった可能性があるとしている。

当局は今回の事故が起きた状況について調査に乗り出した。

ヒグマは欧州最大級の肉食動物。フランスではほぼ絶滅に追い込まれ、政府が1996年にピレネー山脈で再繁殖を目指す取り組みを開始。同年から、ピレネー山脈のヒグマと同じ種のヒグマをスロベニアから輸入して、ピレネー山脈南西部に放していた。

フランス生物多様性局によると、ピレネー山脈には昨年の統計で64頭のヒグマが生息していて、全てがスロベニアから輸入されたヒグマの子孫だった。

ヒグマの存在をめぐっては、家畜を脅かされる地元の農家との対立が深まっている。クマの生息数はアリエージュ県が最も多く、2020年に人が襲われるなどしたクマ関連被害も329件と最多だった。

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