岸田文雄氏、第100代首相に 新政権発足へ

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自民党の岸田文雄総裁が第100代の首相に選出された/KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images

自民党の岸田文雄総裁が第100代の首相に選出された/KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images

(CNN) 衆参両院本会議の首相指名選挙が4日行われ、自民党の岸田文雄総裁(64)が第100代の首相に選出された。

岸田氏は先週行われた自民党総裁選で新総裁に選ばれていた。岸田氏は新首相として、新型コロナウイルス感染症や停滞する経済、急速な高齢化、中国との高まる緊張といった課題を抱える日本のかじ取りを行うことになる。

岸田氏は2012~17年、安倍政権時に外相を務めた。安倍氏の後を継いだ菅前首相だったが、新型コロナウイルスの封じ込めに苦慮するなど国民からの支持を失い、自民党総裁選には出馬しない意向を示していた。

専門家は岸田氏について、意見のまとめ役とみなされており、安定性を意味する選択だとの見方を示した。しかし、岸田氏は一般の人々から高い支持を得ているわけではなく、退屈な官僚といったイメージを払拭(ふっしょく)しようとしている。

岸田氏にとって最初の試練は、次期総選挙ということになりそうだ。岸田氏は新型コロナウイルスへの対応で批判を浴びている自民党の顔として選挙に臨むことになる。

岸田氏は「新しい資本主義」の構築を約束しており、所得格差の縮小や個人消費の拡大などをうたっている。岸田氏は、安倍元首相が掲げた経済政策「アベノミクス」で主張された「トリクルダウン」は実現できていないとの見方を示している。岸田氏はまた、新型コロナウイルスで落ち込んだ経済の立て直しに向けて、数十兆円規模の経済対策を策定するとの方針を示している。

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