中国で猛威振るうデルタ株、武漢は全住民対象の検査実施

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日没後もテント内で新型コロナ検査を実施する武漢の医療従事者/Getty Images

日没後もテント内で新型コロナ検査を実施する武漢の医療従事者/Getty Images

4日の時点で市全体でのロックダウンは発表されていないものの、感染者とかかわりのある居住施設は個別に封鎖対象となっている。

現行の感染拡大は当初、東部の江蘇省南京市で始まった。同市では先月20日、定期的な検査を行ったところ空港の清掃員9人の感染が明らかになった。当局はこの集団感染について、同月10日に到着したロシアからの便と関係があるとみている。

感染ペースの早いデルタ株は中国にとって大きな脅威だ。同国は厳格なウイルスの抑え込み戦略を掲げ、大規模検査や的を絞ったロックダウン、広範な感染経路の追跡、厳格な隔離措置といった対策に頼りながら、局地的な感染爆発のいち早い封じ込めを図っている。

中国政府が特に神経をとがらせているのが北京での感染拡大だ。来年2月の冬季五輪開催を控える同市では先週以降、一握りの数の感染者が報告されている。市内で新型コロナの感染が確認されるのは数カ月ぶりとなる。

事態を受け北京当局は、感染者が出た地域に関連する住民の移動や交通機関の運行に一部制限を加えた。新華社通信によると3日以降、23の鉄道駅が北京に向かう利用客への乗車券の発売を停止しているという。

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