中東レバノン、ハリリ首相候補が組閣を断念 政治の混迷深まる

レバノンの首相候補に指名されていたハリリ氏が組閣を断念/Pierre Crom/Getty Images

レバノンの首相候補に指名されていたハリリ氏が組閣を断念/Pierre Crom/Getty Images

レバノン・ベイルート(CNN) 中東レバノンの首相候補に指名されていたハリリ前首相は15日、組閣を断念し、首相候補を辞退すると発表した。危機の続く同国の政治の立て直しを託されたハリリ氏だったが、首相候補への指名後9カ月を経ても組閣は実現しなかった。

ハリリ氏は記者団に対し、新たな閣僚の顔ぶれについてアウン大統領に提案したものの受け入れられなかったと説明。今後も両者の合意は見込めないとの理由から、組閣を断念したと述べた。

一方、大統領府は声明を出し、ハリリ氏が提案に対するアウン氏からの修正要求を拒んだり、さらなる話し合いに応じなかったりしたと指摘。ハリリ氏側に組閣の意思があったのかどうかについて疑念を示した。

ハリリ氏との協議に先駆け、アウン氏の下にはブリンケン米国務長官とルドリアン仏外相からの共同メッセージも届いていた。組閣を迅速に行うよう求める内容だったという。

組閣を断念するとのハリリ氏の発表から数分で、レバノンの通貨リラは値下がりした。同通貨は2019年の大規模デモ以降、価値が下落し続けている。

同じくハリリ氏の発表直後には、抗議の声を上げる人々が街に繰り出し、幹線道路をふさいだり治安部隊と衝突するなどした。

レバノンでは20年8月、ディアブ暫定首相が首都ベイルートでの大規模爆発を受けて辞任して以降、事実上の政治空白が続いている。

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