岐路に立つペルー、あす大統領選の決選投票

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ペルー大統領選の決選投票に臨む右派のフジモリ氏(左)と左派のカスティジョ氏/AP/Pool/Gettty Images

ペルー大統領選の決選投票に臨む右派のフジモリ氏(左)と左派のカスティジョ氏/AP/Pool/Gettty Images

(CNN) 6日に行われるペルー大統領選の決選投票は、左派のペドロ・カスティジョ氏と右派ケイコ・フジモリ氏の一騎打ちとなる。全く異なる将来のビジョンを掲げる両候補の対決に、有権者の間では分極化が進んでいる。

優勢に立つカスティジョ氏は、経済成長の恩恵を最貧困層に行き渡らせる構想の一環として、市場や天然資源に対する国家統制の強化を公約。ただ、同氏の政策ではベネズエラのように経済的に行き詰まると警鐘を鳴らす声もある。

一方、ケイコ氏は有権者に対し、現状の政治経済システムに必要なのは抜本改革ではなく微調整だと訴える。父アルベルト・フジモリ元大統領の政権(1990~2000年)に付きまとった汚職や人権侵害疑惑の再来にはならないとしている。

ペルー国民が最も懸念するのは、新型コロナウイルス禍からの回復の仕方だ。ペルーはここ数十年、国内総生産(GDP)の大幅上昇や平均貧困率の低下を実現していたが、コロナ禍は今なお残る大きな格差を浮き彫りにした。

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