ペルー閣僚ら480人以上が抜け駆け接種 大統領が発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
国民会議で講演するペルーのサガスティ大統領=2020年11月16日、ペルー・リマ/Getty Images/Getty Images South America/Getty Images

国民会議で講演するペルーのサガスティ大統領=2020年11月16日、ペルー・リマ/Getty Images/Getty Images South America/Getty Images

(CNN) 南米ペルーの前大統領や閣僚らが市民より先に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた問題で、サガスティ大統領は15日、計487人が「立場を利用して」早期に接種していたと発表した。

サガスティ氏は15日夜のテレビ演説で、この中には多くの政府高官らが含まれると説明。ワクチンは中国医薬集団(シノファーム)から、ペルーでの臨床試験(治験)の補充用に提供されたと述べた。

ペルーでは先週、昨年11月に罷免(ひめん)されたビスカラ前大統領がその前月、夫人とともにシノファーム製ワクチンを接種していたことを認めた。

抜け駆けで接種を受けたのは、前政権のメンバーだけではない。サガスティ氏は、14日に辞任したアステテ外相をはじめ、現政権からも数人が接種していたと指摘。かれらが「公衆に奉仕する者としての義務を果たさなかった」ことに「強い怒り」と「深い苦痛」を感じると語り、早期に接種を受けた人全員の名簿を監査、検察当局や、保健相が設置した調査委員会に提出すると表明した。

在ペルー中国大使館は一連の報道を認識しているとしたうえで、「治験はペルー当局が求める手順に従って実施された」と強調。だれが接種を受けたかについて、中国側には何も情報がないと述べた。

「新型コロナウイルス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]