ANALYSIS

南シナ海に群がる「海上民兵」、中国政府は存在すら認めず<上>

マクサーテクノロジーズによって提供された衛星画像。ウィットサン礁にいる中国船が写っている=2021年3月23日/Maxar Technologies/AP

マクサーテクノロジーズによって提供された衛星画像。ウィットサン礁にいる中国船が写っている=2021年3月23日/Maxar Technologies/AP

香港(CNN) 彼らは中国の「小さな青い男たち」と呼ばれている。中国政府の統制下にある海上民兵とされ、アナリストによると、その規模は船舶数百隻および船員数千人に上る可能性がある。

中国は彼らの存在を認めておらず、質問を受けた際は「いわゆる海上民兵」と表現している。

しかし欧米の専門家によれば、こうしたいわゆる海上民兵は、南シナ海以遠で領有権を主張しようとする中国の試みの不可欠な一部をなす。青く塗装された船舶や船員(人民解放軍による資金提供や統率を受けているとされる)は、領有権争いのある礁や島の周辺に迅速に大規模展開できるため、彼らに対抗すれば軍事衝突を引き起こすのはほぼ必至だ。

海上民兵とみられる集団が注目を集めたのは先月。南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島にあるフィリピン領ウィットサン礁の周辺に、中国漁船200隻以上が集結した。

国際戦略研究所(IISS)シンガポール支部のアナリストは、中国によるこれ程の規模の活動は見たことがないと話す。

IISS上級研究員のサミール・プリ氏とグレッグ・オースティン氏は先ごろ、公式ブログに「ウィットサン礁での出来事は前代未聞の規模であり、その持続期間において特筆に値する。これまでで最多の中国漁船が南沙諸島に集まり、数週間にわたり居座った」と書き込んだ。

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