米海軍の2空母打撃群、南シナ海で演習

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「セオドア・ルーズベルト」と「ニミッツ」の上空を飛行する米海軍航空機=9日/Seaman Deirdre Marsac/US Navy

「セオドア・ルーズベルト」と「ニミッツ」の上空を飛行する米海軍航空機=9日/Seaman Deirdre Marsac/US Navy

(CNN) 米海軍の2つの空母打撃群が9日、複数の国が領有権を主張する南シナ海での合同演習を開始した。バイデン政権が自国の海軍力を改めて誇示した形となる。同政権は南シナ海における中国の領有権主張に対し、厳しい姿勢で臨むと公約している。

米海軍は声明で、空母「セオドア・ルーズベルト」と同「ニミッツ」並びに随伴する複数の誘導ミサイル巡洋艦、駆逐艦が演習を行ったと述べた。両空母は約120機の戦闘機を搭載する。

中国政府は南シナ海のほぼすべての範囲で領有権を主張し、2014年以降、岩礁や砂州に人工島を建設。ミサイルや滑走路などを配置して軍事拠点化を進めている。同じく南シナ海の領有権を主張するフィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、台湾の各政府はこの動きに反発している。

米海軍は7カ月前にも、空母2隻を南シナ海へ6年ぶりに派遣。中国からの厳しい対応を引き起こしていた。

バイデン大統領は今月4日の演説で、中国を米国にとって「最も重大な競争相手」と形容。中国政府による「人権、知的財産、国際的規範に対する攻撃」と対峙(たいじ)する方針を明示した。

また7日にはCBSニュースとのインタビューで、米国政府が中国政府と「極限の競争状態にある」との認識を示した。

一方で中国政府と対峙する際には同盟国との協調を前提とすると約束し、トランプ前政権との政策の違いを強調した。

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