移民乗せた船が転覆、42人死亡 ジブチ沖

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船が転覆した後に死亡したと見られる移民の遺体が回収された=12日、アフリカ東部ジブチ沖/International Organization for Migration/Reuters

船が転覆した後に死亡したと見られる移民の遺体が回収された=12日、アフリカ東部ジブチ沖/International Organization for Migration/Reuters

(CNN) 中東イエメンからアフリカ東部ジブチへと移動していた移民を乗せた船が転覆し、少なくとも42人が死亡したことがわかった。国際移住機関(IOM)が明らかにした。

IOMの13日の声明によれば、60人の移民が密航業者によってイエメンからジブチへと移送されていた。移民を乗せた船が転覆した事故はこの1カ月で2度目となる。

IOMによれば、先月の事故では、密航業者が定員超過のために移民80人を船外に放り捨て、少なくとも20人が溺死(できし)した。

IOMによれば、毎年数千人の若いアフリカの移民が仕事を求めてジブチやイエメンを通過してソマリアやエチオピアといった国々から危険な旅に出るという。

今回の転覆の原因は不明だが、多くの航海が帰国を切望する移民によって航行に適さない船を使ってほぼ毎日行われているのが現状だ。

こうした危険にもかかわらず、ジブチに到着する移民の数は増加し続けているという。イエメンからの移民は2月には1900人だったが、これが3月には2343人を超えた。大部分がエチオピアやソマリアへ向かおうとしていたという。

絶え間ない紛争によって、アフリカ東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域からの移民数万人がイエメンで足止めされており、そうした人たちの多くが危険な環境にいて、食料や医療を入手できないこともある。帰国したい移民は密航業者に多額の金を支払わざるを得ないという。

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