噴火で大規模な停電、近隣の島にも影響 カリブ海のセントビンセント島
(CNN) 火山噴火が起きたカリブ海のセントビンセント島が、大規模な停電に見舞われている。セントビンセント・グレナディーン諸島の国家緊急事態管理局(NEMO)が11日に伝えた。
セントビンセント島のスフリエール火山は9日から噴火が始まった。EMOはツイッターに、「何もかも戦場のように見える。夜にかけて降った雨のために地面の灰が固まり始めている暗い朝。多くの家はまだ水も電気もない」と投稿した。
火山灰はまだ降り続いており、火山に近い地域では、溶岩や火山灰、火山ガスが混じった火砕流によって壊滅的な被害が出る恐れもあるとして、NEMOが引き続き警戒を呼びかけている。
西インド諸島大学(UWI)地震研究センターは、研究者が11日午前に撮影した写真をツイッターに投稿した。写真には、車や地面など一面が火山灰に覆われたセントビンセント島の光景が写っている。
Views from the Observatory this morning taken by @VincieRichie. If being shared please credit: The UWI Seismic Research Centre. #lasoufriere #svg #uwi #redalert #stilldangerous pic.twitter.com/0nH4qMS2vk
— UWISeismic Research (@uwiseismic) April 11, 2021
同センターは、最大20分間続く微動が引き続き発生していると報告。この間隔は、爆発的な活動やガス放出が活発化する周期と関係があると説明した。
火山灰は夜の間も降り続け、近隣のグレナディーン諸島やバルバドス島、セントルシア島にも影響が及んでいる。今後数日にかけては同程度かもっと大きな規模の噴火や降灰が続く見通しだと同センターは予想している。
灰に覆われた町=キングスタウン/Orvil Samuel/AP