カリブ海の島国で噴火、2度目も負傷者の報告なし
(CNN) カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーン諸島の国家緊急事態管理局(NEMO)によると、同国のスフリエール火山で9日、この日2度目となる噴火が発生した。
NEMOのツイッターによれば、2度目の噴火は最初のものに比べ小規模だったという。
地元当局と協力する西インド諸島大学地震研究センター(UWI―SRC)は公式フェイスブックで、「2度目の噴火が観測された。垂直に立ち上った噴煙は大気中約4キロの高さに達した」と述べた。
セントビンセント・グレナディーン赤十字の責任者、ドラ・ジェームズ氏によると、今のところ負傷者や建物損壊といった被害の報告はない。研究者や一部の住民は火山の近くに残っているという。
当局は今回の爆発的噴火について、「数日から場合によっては数週間」続く可能性が高いとし、隣接する地域は火砕流や爆風(サージ)の影響を受ける見通しだと述べた。噴火のパターンを理解するため、研究チームがデータ収集を進めている。
NEMOによると、スフリエール火山は1979年4月13日にも噴火していた。同火山はセントビンセント・グレナディーン諸島で最大の島、セントビンセント島に位置する。
ラルフ・ゴンザルベス首相は8日、噴火活動に変化が見られたことを受け、災害警報を発令。セントビンセント島には噴火が差し迫った状態にあることを意味するレッドアラートが出されていた。