「女性管理職多すぎ」理由に罰金、パリ市長「馬鹿馬鹿しい」と反発

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女性管理職の昇格が多すぎたとして罰金を命じられたことに対し、パリ市長が「馬鹿馬鹿しい」と反論している/Nicolas Messyasz/Pool/AFP/Getty Images

女性管理職の昇格が多すぎたとして罰金を命じられたことに対し、パリ市長が「馬鹿馬鹿しい」と反論している/Nicolas Messyasz/Pool/AFP/Getty Images

パリ(CNN) フランス・パリ市が女性11人と男性5人を管理職に昇格させたところ、女性の昇格が多すぎるという理由で国から9万ユーロ(約1100万円)の罰金を命じられた。パリのアンヌ・イダルゴ市長は「馬鹿馬鹿しい」と一蹴している。

問題にされたのは、パリ市が2018年に女性11人と男性5人を昇格させた人事。これが両性の均等な雇用を定めた2013年の「ソヴァデ法」違反とされた。

イダルゴ市長は15日、ツイッターに「女性11人、男性5人。パリ市は女性管理職を多く任命しすぎたという理由で9万ユーロの罰金を科せられた」と投稿。冗談めかしてパリ市は女性管理職が多すぎるので「突如として過剰なフェミニストになるだろう」と書き込んだ。

その上で、物分かりの悪い「官僚主義」が罰金を招いたと批判、「この罰金は明らかに馬鹿げている。それだけでなく不公平で無責任で危険だ。私たちは断固として積極的に女性を昇格させなければならない。フランス全土で遅れはまだあまりに大きい」と訴えた。

イダルゴ市長は女性職員とともに罰金の小切手を公共サービス省に届け、性別の平等達成のために一層の行動を促したいとしている。

2013年に制定されたソヴァデ法では、公共機関の上級管理職に占める男女の割合について、いずれの性別も60%を超えてはならないと規定した。

同法に基づき罰金を定めた条項について、アメリー・ド・モンシャラン公共サービス相はツイッターで、「この馬鹿げた条項は2019年に廃止された」と説明。「パリが2018年のために支払った罰金は、公務員の女性を昇格させるための具体的な行動に宛ててほしい」と書き込んだ。

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