新型コロナワクチン臨床試験の参加者が死亡、試験は続行 ブラジル

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新型コロナワクチン治験の被験者が死亡 ブラジル

(CNN) ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は21日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン臨床試験に参加していたボランティア1人が死亡したと発表した。ただし臨床試験を中止する理由はないと述べ、死亡とワクチンが無関係だった可能性を示唆している。

ANVISAによると、ボランティアの死亡については19日に報告を受けていたが、臨床試験を監督する機関が試験の続行を勧告した。このボランティアに投与されたのがワクチンだったのかプラセボ(偽薬)だったのかは分かっていない。

オックスフォード大学は21日にCNNに寄せた声明の中で、「ブラジルの今回の症例を慎重に検証した結果、臨床試験の安全性に関する懸念はなかった。ブラジル規制当局に加え、独立的な調査では試験を続行すべきだと勧告した」と説明した。

リオデジャネイロの臨床試験実施機関によると、今回の臨床試験ではこれまでにボランティア8000人にワクチンまたはプラセボを投与した。「これまでに収集されたデータを厳密に分析した結果、安全性に関する疑念は生じなかった。従って続行を勧告した」としている。

アストラゼネカはCNNの取材に対し、ボランティアが死亡したという報道に関するコメントは避ける一方で、試験の中止や中断が必要になる事態は起きていないとの認識を示した。

ワクチンの専門家は、臨床試験のボランティアはさまざまな理由から、ワクチンとは無関係の病気になったり死亡したりすることもあると指摘している。

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