WHO、アフリカでポリオの根絶宣言 「偉大な日」と事務局長

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WHOはアフリカからポリオを根絶したことを発表した/Dimas Ardian/Getty Images/FILE

WHOはアフリカからポリオを根絶したことを発表した/Dimas Ardian/Getty Images/FILE

(CNN) 世界保健機関(WHO)は25日、 アフリカからポリオを根絶したと宣言した。

WHOのテドロス事務局長はライブ配信のイベントで発言し、野生株のポリオの根絶について「歴史に残る公衆衛生面での成功」と評価。宣言が出されたこの日を「偉大な1日」だと述べた。

ポリオはかつて広く蔓延(まんえん)していたウイルス性の疾患で、幼い子どもがかかると神経に悪影響を及ぼし、筋力低下やまひが起こる。治療法はないが、ワクチンの投与によって感染を予防することができる。

各国政府や非営利団体は、1996年からワクチン接種の普及活動を持続的に行い、アフリカ大陸からのポリオ根絶に取り組んできた。

WHOの声明によると、野生株のポリオウイルスは2016年のナイジェリアで確認された例が最後となっている。これまでの取り組みを通じ、最大180万人の子どもがまひなどの症状を免れたほか、約18万人の命が助かったという。

ただこれでポリオを発症する子どもがいなくなるわけではない。経口ワクチンを作る際に使用された弱毒型のウイルスが生存・変異し、重い症状を伴う新たな感染を引き起こすことがあるからだ。

WHOは、現在アフリカの16の国々がこうしたワクチン由来のポリオウイルスの感染拡大に対応していると述べている。

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