世界最強パスポートはシンガポール、日本と韓国が2位 米はトップ10陥落の瀬戸際

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(CNN) 世界各国のパスポートについて、ビザなしで訪問できる国・地域の数を比較した2025年版のランキングが更新され、シンガポールが首位に立った。日本と韓国が2位。かつて首位に立ったこともある米国はトップ10から陥落する瀬戸際にある。

英国のコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」が毎年、IATA(国際航空運送協会)のデータから世界各地の移動の自由度を調べ、ビザなしで行ける国・地域の数を示す「パスポート指数」を発表している。

これによれば、かつて2014年に首位に立っていた米国は、現在10位に後退した。この順位は、同指数が20年前に開始されてから最も低いものとなった。同点の国は同順位にまとめられるため、実際には米国の上位に33カ国が並んでいる。

25年の後半を迎えるにあたり、シンガポールは「世界最強のパスポート」の地位を維持している。

シンガポールのパスポート保持者は、227カ国・地域のうち193カ国・地域にビザなしで渡航可能で、世界最多となっている。

もちろん、シンガポールはこのようなパスポートを外国人に無差別に発給しているわけではない。市民権の申請には、最低2年間の永住権をはじめ、「経済的貢献」などの審査、さらに男性には兵役義務がある。

韓国が日本と並んで2位に浮上し、ビザなしでの渡航先は190カ国・地域に達した。アジア勢が世界の渡航自由度競争でリードを保っている。

デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン、フィンランドといった欧州連合(EU)加盟国は、189カ国・地域にビザなしで渡航でき、3位グループを形成した。

広がる移動の格差

ランキングの最下位はアフガニスタン(99位)で、ビザなし渡航先はわずか25カ国。年初から1カ国減った。以下、シリアが98位(27カ国)、イラクが97位(30カ国)と続き、トップとの「渡航自由度」の差は168カ国・地域に達する。

トップ10は以下の通り

1位:シンガポール(パスポート指数193)

2位:日本、韓国(同190)

3位:デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン(同189)

4位:オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン(同188)

5位:ギリシャ、ニュージーランド、スイス(同187)

6位:英国(同186)

7位:オーストラリア、チェコ、ハンガリー、マルタ、ポーランド(同185)

8位:カナダ、エストニア、アラブ首長国連邦(同184)

9位:クロアチア、ラトビア、スロバキア、スロベニア(同183)

10位:アイスランド、リトアニア、米国(同182)

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