搭乗5時間の旅客機で新規感染の証拠発見か、独大学
(CNN) ドイツのゲーテ大学の研究者グループは20日までに、新型コロナウイルスの感染が約5時間搭乗の旅客便内でも起こり得ることを示す証拠を突き止めたとの研究結果を米医師会誌で発表した。
新型コロナの感染拡大が初期段階にあった今年3月、乗客2人が飛行時間が約4時間40分のイスラエル・テルアビブ発、ドイツ・フランクフルト行きの旅客便に乗った後、感染したと報告した。
研究結果によると、今回の機内での感染源はホテルマネジャーとされ、乗客の観光客ら計24人が搭乗前に接触していたとされる。マネジャーは後になって陽性反応を示した。
機材が米ボーイング社製の737―900型機の同便には乗客計102人が搭乗。全員が新型コロナの検診を受けずに乗り込み、感染拡大が深刻な時期ではなかったためか、機内での予防策もなくマスク着用も求められていなかった。
同大の医学ウイルス学研究所の研究者はこのうちの24人を検査。結果的に7人が陽性反応を見せ、このうちの4人はフライト中に症状が出て、2人は発症前の状態にあり、1人は無症状が続いたことが判明した。