マスクなしのバス乗客を注意、殴られた運転手が死亡 仏

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フィリップ・モンギヨさんの事件を受けて抗議デモを行う人々=8日、フランス・バイヨンヌ/GAIZKA IROZ/AFP/AFP via Getty Images

フィリップ・モンギヨさんの事件を受けて抗議デモを行う人々=8日、フランス・バイヨンヌ/GAIZKA IROZ/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 仏南西部バイヨンヌでバスの乗客らにマスク着用を求め、殴られて脳死状態に陥っていた運転手が死亡した。遺族とカステックス首相が明らかにした。

同国では新型コロナウイルス感染対策として、公共交通機関でのマスク着用が義務付けられている。検察によると、バス運転手のフィリップ・モンギヨさん(59)は5日夜、マスクなしで乗車しようとした客4人に着用を求めて殴られた。

モンギヨさんは病院で脳死と診断された。仏AFP通信が娘マリーさん(18)の話として伝えたところによると、医師団と家族による同意の下、10日に生命維持装置が外された。

事件では4人の男が逮捕されている。8日には家族らの主催で抗議デモが実施され、参加者らが白い服を着て行進した。

フィリップ・モンギヨさんと妻のベロニクさんの写真=8日、フランス・バイヨンヌ/GAIZKA IROZ/AFP/AFP via Getty Images
フィリップ・モンギヨさんと妻のベロニクさんの写真=8日、フランス・バイヨンヌ/GAIZKA IROZ/AFP/AFP via Getty Images

カステックス氏は10日深夜、モンギヨさんを模範的市民として国家の記憶にとどめるとツイート。犯行グループは法で裁かれ処罰されると述べた。

ダルマナン内相もツイッターを通し、「悪質で卑劣な犯行」を非難した。

モンギヨさんが勤務していたバス会社は事件を受けて一部の路線に警備員を配置し、従業員の保護体制を強化した。

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