新型コロナ感染の英外務省高官が死去、37歳
ロンドン(CNN) 英外務省は25日、スティーブン・ディック駐ハンガリー次席大使が新型コロナウイルスに感染し、24日に死去したと明らかにした。37歳だった。
ドミニク・ラーブ外相は「スティーブンの死に絶望的な悲しみを覚えている」と述べ、遺族に弔意を表明。「献身的な外交官であり、絶大な手腕と情熱により我が国を代表してきた。彼のことを知る人や仕事を共にした人は全員、その死を惜しむだろう」と述べた。
英政府のウェブサイトに掲載された経歴によると、ディック氏は2008年、外務省に入省。サウジアラビア首都リヤドやアフガニスタン首都カブールの英大使館でも勤務した。
ハンガリーでは次席大使として英大使の主要顧問を務めていた。デジタル・文化・メディア・スポーツ省で働いたこともある。
ディック氏の両親は英PA通信に声明を寄せ、ディック氏について「思いやりとユーモアがあり、寛大だった。外務省で働くのはいつでも彼の夢だったし、海外で我が国を代表することを大変うれしく思っていた」と振り返った。
米ジョンズ・ホプキンス大学の25日の集計によると、英国では8000人以上が新型コロナウイルスに感染、435人が死亡している。ハンガリーの感染者は226人、死者は10人。