フィリピン、デング熱の全国的流行を宣言 死者622人

デング熱による死者が600人を超えたフィリピンで当局が全国的な流行を宣言した/Shutterstock

デング熱による死者が600人を超えたフィリピンで当局が全国的な流行を宣言した/Shutterstock

(CNN) フィリピンでデング熱による今年の死者が622人に達し、当局が全国的な流行を宣言した。

同国保健省の発表によると、今年初めから先月20日までに報告された患者は14万6000人を超え、昨年の同じ時期より98%増加した。

当局は先月、デング熱の死者が450人を超えたことを受け、全国に流行警報を出していた。ただし現地のCNN系列局が当局者らの話として伝えたところによると、この時点で流行は一部地域に限られていた。

その後さらに200人近い死者が出たことから、当局は対応強化に向けて全国的流行を宣言した。

国内17地方のうち、流行宣言が出された計7地方には全人口の約4割に当たる4000万人あまりが住む。このほかにも複数の地方で千人単位の患者が報告されている。

デュケ保健相は7日の記者会見で、「1週間当たり平均5100人の患者が出ている」と述べ、記録的な流行との見方を示した。

保健当局は先月から、各地方の病院に数百人の医師や看護師を派遣し、緊急対策資金を交付するなどの対策を進めてきた。

同国は2016年、仏企業が開発したデング熱ワクチンの接種をアジアで初めて開始したが、副作用の恐れがあるとの報告を受けて17年に中止していた。

緊急対策当局の報道担当者は7日、CNNの取材に対し、ワクチン接種を再開する予定はないと述べ、ウイルスを媒介する蚊の駆除に集中する方針を示した。

デング熱の感染はバングラデシュでも拡大し、先月末には24時間で新たに1000人以上の感染が確認された。

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