性的少数者の権利保障、欧州49カ国の最新ランキング発表に

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今回発表されたランキングのベスト3はマルタ、ベルギー、ルクセンブルクだった/ROB STOTHARD/GETTY IMAGES

今回発表されたランキングのベスト3はマルタ、ベルギー、ルクセンブルクだった/ROB STOTHARD/GETTY IMAGES

(CNN) 欧州の49カ国について、性的少数者の権利を守るための法整備や政策を採点したランキングの最新版が発表された。今回のベスト3は島国マルタとベルギー、ルクセンブルクだった。

ランキングは国際レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランス・インターセックス協会(ILGA)の欧州支部がまとめ、2019年版の「レインボー・ヨーロッパ・マップ」として公表した。

100%を満点としたスコアで、トップのマルタは90%と評価されている。ワースト3はアゼルバイジャン、トルコ、アルメニアで、最下位のアゼルバイジャンは3%だった。

ILGA欧州支部は10年前からスコアを発表しているが、今回初めて、一部の国で後退がみられたという。

例えばブルガリアには、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの市民に名前や性別の変更を認める規定があったが、これがなくなった。

ハンガリーやトルコも、基本的な公民権や政治的権利を守るための政策が後退してスコアを下げた。セルビアとコソボでは平等を目指す行動計画が更新されなかった。性的少数者らへの暴力が目立つ国も増えているという。

ただし評価の指標は性的少数者らの現状に合わせて変更されたため、年ごとのスコアを単純に比較することはできない。例えば英国は変更の影響で、スコアが昨年の73%から66%に下がっている。

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