豪警察、難民17人拘束 密林に潜伏も住民らが発見

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川でカニ漁をしていたバリー・プレストンさん(左)が難民とみられる男性2人を発見/Barry Preston

川でカニ漁をしていたバリー・プレストンさん(左)が難民とみられる男性2人を発見/Barry Preston

(CNN) オーストラリア警察は28日、北東部クイーンズランド州の熱帯雨林に逃げ込んだベトナムからの難民とみられる17人を全員拘束した。17人は沿岸で座礁した船を乗り捨てて上陸し、野生のワニが数多く生息する地域に潜んでいた。

CNN系列局のセブンニュースによると、拘束された難民の一部は国外送還の手続きのため連邦領のクリスマス島に移されたという。

17人のうち2人は地元でカニをとる漁師2人が発見した。26日の午後、漁のため船で川を移動していたところ、「川辺に生えたマングローブの木に引っかかった」2人の難民が合図を送って来るのに気が付いた。川ではワニの姿も見かけており、人がいるとは予想もしていなかったという。

船に乗せられた2人は漁師から水を飲ませてもらったが、食べ物は受け取ろうとしなかった。漁師たちは彼らを乗せたまま、カニのかかった網を調べるなどして30~45分ほど船で川を移動した後、警察に引き渡した。

ナインニュースは別の2人組の難民について、地元のフェリー業者の手でつかまえられた後、警察に拘束されたと報じている。

豪ニューカッスル大学で難民の権利を研究するエイミー・マグワイア氏によれば、現行の法制度はビザを持たずに船で漂着した人々に対し、国内への定住を認めていない。審査の結果、正式な難民と認定されなければ出身国へ送還され、たとえ認定されてもナウルやカンボジアといった第三国への移住に向けた手続きが取られるという。

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