XのヤッカリーノCEOが退任公表、後任には言及なし

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CEO退任を表明したヤッカリーノ氏/Steve Marcus/Reuters

CEO退任を表明したヤッカリーノ氏/Steve Marcus/Reuters

(CNN) 米X(旧ツイッター)のリンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者(CEO)が9日、自身の退任を公表した。退任理由や後任には言及していない。

ヤッカリーノ氏はXのCEO職を任されたことについて同社のオーナーであるイーロン・マスク氏に謝意を示した。また、マスク氏が設立した人工知能(AI)企業のxAIとの提携に触れ、「XはxAIと新たな段階を迎え、お楽しみはこれからだ」などと投稿した。

Xは数カ月前にxAIに売却され、新会社でのヤッカリーノ氏の今後の役割については明確ではなかった。

マスク氏はヤッカリーノ氏の退任の投稿に、「これまでの貢献に感謝する」と簡潔に返信した。

ヤッカリーノ氏は米メディア大手NBCユニバーサル(NBCU)の広告部門トップを務め、2023年6月にマスク氏の後任としてツイッター(当時)のCEOに就任した。マスク氏はツイッター買収後に同社のCEOを兼任したが、物議を醸す発言やプラットフォームの変更が度々批判され、広告主離れやサービスの混乱を招いた。低迷した広告事業を立て直すために招かれたのがヤッカリーノ氏だった。

ヤッカリーノ氏の在任中、Xは反ユダヤ主義やその他の憎悪に満ちたコンテンツの拡散などで批判を浴び、度重なる危機に見舞われた。また、ブルースカイやメタ社のスレッズなど新たな競合相手も登場するなど厳しい競争にも直面した。

最近ではxAIが開発し、Xに搭載された対話型AIチャットボット「Grok」がユーザーへの応答で反ユダヤ主義的な回答を生成するなど、新たな問題の火種も抱えている。

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