女性活動家に死刑求刑、反政府デモに参加 サウジアラビア

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サウジアラビアでは皇太子による改革が進められている、活動家に対する取り締まりも行われている/Alex Wong/Getty Images

サウジアラビアでは皇太子による改革が進められている、活動家に対する取り締まりも行われている/Alex Wong/Getty Images

(CNN) サウジアラビアでイスラム教シーア派の反政府デモに参加したなどとして罪に問われた女性活動家に対し、検察が死刑を求刑した。人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が22日に明らかにした。

同国でこれまで、女性活動家に対して斬首による死刑が執行された前例はない。

HRWやドイツを拠点とするサウジの活動家によると、女性活動家とその夫など6人は、同国東部でシーア派の権利拡大を求めるデモにかかわったとして罪に問われ、検察はこのうち5人に対して死刑を求刑した。

サウジの国民はイスラム教スンニ派が大多数を占める。

訴追された6人は、敵国と連携しているテロ組織にかかわった罪や抗議デモに参加してその映像をインターネットに投稿した罪などに問われているという。

これに対してHRWでは、活動家らに犯罪行為は認められないと述べ、「平和的な活動にかかわっていたにすぎない」と訴えた。

活動家らは2年以上前に拘束され、今年8月になって初めてテロ事件を専門とする刑事裁判所に出廷して、死刑を求刑されたという。

同裁判所はかつて、シーア派の聖職者など8人の男性に対し、シーア派の抗議デモにかかわったとして死刑を言い渡した。この聖職者を含む少なくとも4人の死刑は2016年1月に執行されている。

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