北朝鮮の原子炉に稼働の兆候、プルトニウム生産に転用の可能性も

2月に撮影された衛星写真には5メガワット原子炉の付近で発電ホールから蒸気が立ち上っていた

2月に撮影された衛星写真には5メガワット原子炉の付近で発電ホールから蒸気が立ち上っていた

(CNN) 米軍事情報会社IHSジェーンズは、新しい衛星画像を調べた結果、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)にある研究施設で、原子炉のうち1基の予備試験が始まった徴候を確認したと発表した。

実験用軽水炉(ELWR)と呼ばれるこの実験炉は、早ければ年内にも、「ほとんど何の警告もなしに」運用が開始される可能性があると予想している。

ジェーンズによると、2月25日に撮影された衛星画像には、同原子炉の煙突から蒸気が放出される様子が写っていた。これは「同施設で機械の試運転を行っている徴候」で、煙突は「凝縮されないガスを原子炉の一次回路から放出する」ための施設と分析している。

北朝鮮がこの原子炉を発電に利用する計画なのか、それとも核兵器開発の意図があるのかは分かっていない。

ジェーンズの専門家は実験用軽水炉について、「表向きの説明通り、民間の発電に使われる可能性もあるし、核開発に転用される可能性もある」と解説する。

同原子炉は送電網に接続されている。業界専門家によると、本格稼働すれば約25~30メガワットの発電能力があり、約5万世帯に電力を供給できる。

専門家によれば、「理論的には、もし同原子炉が稼働して、プルトニウムとトリチウムの製造に転用されれば、北朝鮮が備蓄を拡大することが可能になる」。トリチウムは核兵器で最も重要とされる熱核反応物質。

米ジョンズ・ホプキンズ大学の北朝鮮研究機関「38ノース」によると、寧辺では隣接する原子炉でも、稼働の兆候が確認された。2月に撮影された衛星写真には、5メガワット原子炉の付近で発電ホールから蒸気が立ち上り、川の氷が解けている様子が確認されたという。

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