ネタニヤフ首相の汚職疑惑、「起訴に足りる証拠」と警察

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イスラエルのネタニヤフ首相。同国警察は汚職に関する「十分な証拠」があるとしている

イスラエルのネタニヤフ首相。同国警察は汚職に関する「十分な証拠」があるとしている

エルサレム(CNN) ネタニヤフ・イスラエル首相の汚職疑惑を調べている同国の警察は13日夜、同氏を収賄と詐欺、背任の罪で起訴するのに十分な証拠があるとの報告を出した。これを受けて検事総長が起訴するかどうかの決定を下す。

ネタニヤフ氏は同日のテレビ声明を通し、無実を改めて主張した。同氏は最近、集会の場やソーシャルメディア上で警察や報道機関、野党勢力を批判し、捜査に対して「偽ニュース」などと反発する発言が目立っていた。「何もないのだから何も出てくるはずがない」というのが、最近の決まり文句だ。

ネタニヤフ氏をめぐっては、イスラエル出身の映画プロデューサー、アーノン・ミルチャン氏や外国の実業家らから賄賂を受け取った容疑と、イスラエル主要紙「イディオト・アハロノト」のオーナー、アーノン・モーゼス氏に好意的な報道を要請し、その見返りにライバル紙の発行部数を抑えることを持ち掛けたとの容疑が指摘されてきた。

ネタニヤフ氏とモーゼス氏の会話記録はイスラエルのメディアに流出したが、両氏とも本気のやり取りではなかったと主張している。

警察が集めた証拠は検察へ送られる。首相の有罪が確定した場合は法律に基づいて退陣することになるが、裁判には数年かかると予想される。

ネタニヤフ氏に対して国民や野党から退陣を求める声が強まる可能性もあるが、連立政権に参加する与党は今のところ、同氏への支持を表明している。

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