インドネシア警察、トランスジェンダー12人拘束し断髪

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昨年末、インドネシアのアチェ州で行われたLGBTへの反発を示す抗議行動

昨年末、インドネシアのアチェ州で行われたLGBTへの反発を示す抗議行動

(CNN) インドネシア国営アンタラ通信によると、同国西部アチェ州の警察は28日朝、男性の体で生まれたが女性として生活しているトランスジェンダーの12人を拘束したうえ、「男になる」ための「指導」として強制的に髪を短く切り、男性用の衣服を着させた。

地元警察の責任者がアンタラ通信に語ったところによると、警官らはさらに12人を長時間走らせ、「男性の声が出るまで」大声で発声させた。

同責任者は、性的少数者(LGBT)が国内の次世代に「悪影響」を与えることを防ぐための作戦の一環と述べたという。

しかしその後、CNNとのインタビューでは、12人のいた美容室5カ所が高校生の男子らに無料のサービスを提供していたという通報や、周辺で薬物が乱用されているとの情報を受けた取り締まり作戦だと説明。LGBTを狙ったわけではないと主張した。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは30日、この作戦を「悪い兆しだ」と批判する声明を発表。同国では昨年1年間だけでLGBTの300人余りが拘束されたと指摘し、警察に12人を即刻、無条件で解放するよう求めた。

アチェは同国で唯一、イスラム法が適用されている州。昨年5月には同性愛の男性2人に対し、むち打ち80回以上の刑が執行された。

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