中絶禁止を緩和へ、5月に国民投票 アイルランド

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修正第8条の撤廃を求める人々がデモを行った=2017年、ダブリン

修正第8条の撤廃を求める人々がデモを行った=2017年、ダブリン

(CNN) アイルランド政府は29日、国民投票を5月に実施して、人工妊娠中絶を禁じている憲法の条項について緩和する方針であることを明らかにした。カトリック教徒が多数を占めるアイルランドでは、1983年の国民投票で人工妊娠中絶について違法行為であると明記していた。

長時間にわたった閣議の後、バラッカー首相は、母親と胎児の生命について同等の権利を認めている憲法修正第8条の廃止を支持する姿勢を表明した。バラッカー首相は、アイルランドですでに危険で、規制されていない人工妊娠中絶が行われている状況を指摘し、これを続けることはできないとの見方を示した。

バラッカー首相はまた、今回の問題がアイルランドの人々にとって決定が難しいものであり、多くの人々にとって白黒つく問題でもないとの認識も示した。

バラッカー首相は週末、人工妊娠中絶の緩和へ向けたキャンペーンを実施するとの考えを明らかにしていた。バラッカー首相が個人的な立場を表明したのはこれが初めてだった。政府の広報担当はCNNの取材に対し、バラッカー首相の立場は必ずしも政権の立場を反映したものではないと述べた。

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