路上の物乞い追放、トランプ氏娘の来訪目前に インド

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施設に収容された人々=8日、ハイデラバード

施設に収容された人々=8日、ハイデラバード

(CNN) インド南部ハイデラバード市で警察当局の命令により市内の路上から物乞いを一掃する異例の措置が進んでいる。

トランプ米大統領の娘で大統領補佐官のイバンカ・トランプ氏による今月下旬の同市訪問への対応策との見方もあるが、市当局はこれを否定。今回の一掃は過去30年間検討されてきた物乞い対策と主張している。

インドのハイテク産業都市の1つとも称されるハイデラバード市内に存在する物乞いの人数は伝えられていない。同市が位置するアンドラプラデシュ州では物乞い行為は犯罪と規定されている。ただ、ここに来ての実力行使の開始はイバンカ氏が出席する会議に向けた準備策との臆測をかき立てている。

この会議は起業家精神に関する国際サミットと銘打たれ、11月下旬に開幕予定。

同市の矯正施設当局者によると、路上からの追放措置は警察責任者が今週指示したもので、2カ月間続く予定。これまで計198人を取り押さえ、刑務所と同じ敷地内にある施設に収容したという。ただ、この施設は刑務所ではないとした。

地元警察は収容などは人道的な措置とし、施設に入れる前には物乞いの家族と最初に接触し了解を求めるなどの配慮をしているとも述べた。

また、物乞いグループの背後にはマフィアや組織が介在し、強制的に施しを求めさせたり、一部の子どもを拉致し一味に加えるなどの違法行為につながっているとも述べた。

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