イラク軍、クルド軍事組織と交戦 北部進軍で

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アルトゥンクプリ町の北部で待機するペシュメルガの部隊

アルトゥンクプリ町の北部で待機するペシュメルガの部隊

アルビル(CNN) クルディスタン地域政府と帰属を争う北部の油田地帯キルクーク州へのイラク軍の進軍で同軍の統合作戦司令部は20日、キルクーク市北部からアルトゥンクプリ町への進攻で地域政府の軍事組織「ペシュメルガ」と交戦したと発表した。

衝突はイラク軍が同町で法秩序の維持を図る作戦で起きた。20日時点で戦闘は続いているともした。死傷者数の詳細は伝えられていない。地域政府は米国が過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討のためにイラク軍に供与した装甲車両10台と戦車2両を破壊したと述べた。イラク軍にはイスラム教シーア派の民兵組織も加わっている。

交戦の目撃者はCNNに、ペシュメルガは軽重機関銃や迫撃砲などで応戦していると証言した。ペシュメルガの司令官はクルド人とイラク政府の戦争の開始と形容し、「我々はイランの統治は受けたくない」ともCNNに述べた。イラクのシーア派民兵組織の一部はイランの支援を得ているとされる。

アルトゥンクプリ町は州都キルクークから北へ約20マイル(約32キロ)離れている。

イラク軍の声明によると、進軍に伴い2カ所の油田と計44カ所の油井を掌握。北西部ニナワ州でも2地区を制圧した。

クルド人が多数派のキルクーク州は有名な油田地帯で、イラクの石油埋蔵量のうち推定15~25%を抱える。ISISが2014年、イラク軍からキルクーク市を奪取。その後、クルディスタン地域政府がISISを駆逐し支配していたが、イラク軍は今月16日に奪還していた。

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