安保理、ロヒンギャ難民巡り8年ぶり会合 武器禁輸にも言及

2017.09.29 Fri posted at 17:33 JST

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(CNN) 少数派のイスラム教徒ロヒンギャが大規模な衝突によってミャンマーからバングラデシュへ大量に避難している問題について、国連安全保障理事会で28日、8年ぶりの会合が開かれた。

国連のグテーレス事務総長は、ロヒンギャの置かれた状況を「世界で最も展開の速い難民の緊急事態であり、人道および人権の悪夢」と形容。「避難した女性や子どもやお年寄りから、背筋が凍るような証言が寄せられている」と語った。

米国のヘイリー国連大使は、「ビルマ(ミャンマー)の治安部隊が暴行に関与して、市民の憎しみをかき立てている」と述べ、治安部隊に対する行動を検討しなければならないと指摘。ミャンマーに兵器を売っている国に対し、軍が説明責任を果たすまで、兵器の納入を中止すべきだと訴えた。

これに対してミャンマーの国家安全保障担当補佐官は、危機的状況を生じさせているのはテロであって、宗教的迫害ではないと反論した。ミャンマーでは民族浄化もジェノサイドも起きていないと強調している。

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは安保理の会合を前に、ミャンマーに対する武器禁輸を呼びかけていた。

グテーレス事務総長はミャンマー政府に対し、軍事作戦の中止、人道支援団体による自由な活動の受け入れ、難民の安全で自発的かつ持続可能な帰還の保証の3項目を要求した。

安保理はこの日の会合後も正式な行動には出なかったものの、政治的対話を開始したい意向を表明。来週にはミャンマーの問題に関する提言をまとめた委員会の議長を務めるアナン元国連事務総長から聞き取りを行う。

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