シリア展開の米軍、トルコ支援の反政府勢力と交戦

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(CNN) 米国防当局者は29日、CNNの取材に対し、シリア北部で数日前に米軍部隊がトルコの支援する反政府武装勢力に襲撃され、銃撃戦を展開したと語った。双方とも死傷者は出なかったとしている。

有志連合では米軍部隊を襲撃した集団について、トルコの支援を受けた反政府勢力に属する集団と見ている。同集団はアラブ系やトルクメン系の戦闘員で構成され、トルコとシリアの国境地帯でトルコ軍によるISIS掃討に協力していた。

米国防総省のパホン報道官は今回の衝突について、「主にトルコが支援する武装勢力の支配地域で発生した。我々はこの危険に対応するため、アンカラ(トルコ)および他の勢力と交戦した」と話している。

トルコが支援する武装勢力の多くはシリアのアサド大統領と敵対すると同時に、米国が支援するクルド人主体のシリア民主軍とも同地で勢力を争っている。

トルコは過去に戦車や空爆、特殊部隊などを通じてこうした勢力を援護していたが、今回の米軍部隊襲撃にはトルコ兵は関与していないという。

それでもトルコが支援する勢力に米軍部隊が襲撃されたことを受け、有志連合はトルコ政府に外交ルートで抗議したことを明らかにした。

衝突が発生したのと同じころ、米国防省のマティス長官はトルコを訪問し、トルコ国防相やエルドアン大統領と会談していた。会談内容を記録した国防総省の資料では、衝突については言及していない。

シリア北部の米軍部隊は、武装勢力同士の衝突を防ぐ事実上の「平和維持部隊」として同地に展開している。

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