ポーランドで大規模デモ、司法改革法案に反発

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司法の独立を脅かすとして新たな法案に抗議する人々

司法の独立を脅かすとして新たな法案に抗議する人々

ワルシャワ(CNN) ポーランドの首都ワルシャワで23日夜、数千人規模の抗議デモが実施された。最高裁判所を政府の制御の下に置く法案が議会を通過したことに市民らが反発したもの。

デモ隊は大統領府の前に集まって国旗や欧州連合(EU)旗を掲げ、「憲法」と「自由」の尊重を訴えた。

解散後も多くの参加者が最高裁や議事堂の前へ移動してデモを続けた。

問題の法案には、最高裁判事の任免を司法当局の権限とする条項などが含まれる。20日に下院を通過し、上院では16時間に及ぶ審議の末、22日未明に可決された。これに対して全国100カ所以上で抗議デモが起き、諸外国からも非難の声が相次いだ。

司法の独立が脅かされるとの批判に対し、ドゥダ大統領と右派の政権与党「法と正義(PiS)」は「必要な司法改革を実行するだけだ」と主張している。大統領は法案可決から21日以内に署名または拒否することになっている。

CNN系列局が実施した世論調査では、大統領は拒否権を行使するべきだと答えた人が全体の55%を占めた。

同国ではPiS政権の発足以来、平和的集会の自由や報道の独立性に対する制限も厳しくなっていた。

EUからは、ポーランド政府の投票権などを停止する措置の発動を示唆する声が上がっている。ポーランド元首相のトゥスクEU大統領も先週、同国の民主主義に対する評価がさらに低下するとの懸念を示し、ドゥダ大統領に緊急会談を要請したと述べていた。

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