中米パナマ、中国と国交樹立 台湾とは断交

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国交樹立を祝うパナマと中国の外相=13日

国交樹立を祝うパナマと中国の外相=13日

(CNN) 台湾と外交関係を維持していた中米パナマが断交し、中国と国交を樹立した。中国は13日、パナマが共同文書に署名したと発表した。

台湾の李大維外交部長(外相に相当)は、パナマが「経済的利益のために中国に屈し、極めて非友好的なやり方で外交政策を転向し、最後の瞬間まで台湾政府をだました」と非難した。

台湾側も「国家の主権と威信」を守るとして、パナマとの断交を発表した。

パナマには太平洋と大西洋を結ぶ交通と経済の要所、パナマ運河がある。中国はかねて同国への投資に力を入れていた。

パナマのバレーラ大統領はロイター通信とのインタビューで、中国との国交樹立について「我が国にとって正しい道」だと述べたが、具体的な理由は示していない。

台湾と外交関係がある国は、中南米の小国など20カ国を残すのみとなっている。昨年12月にはアフリカの島国、サントメ・プリンシペが外交関係を台湾から中国へ移していた。

台湾は1971年、中国の国連加盟に伴って国連から脱退した。米国は79年に中国との国交正常化を果たして以来、中国が台湾を自国の一部と見なす「一つの中国」の原則を受け入れてきた。一方で台湾との非公式な関係は維持している。

トランプ米大統領は就任前、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統と異例の電話会談をして物議を醸したが、その後「一つの中国」原則の維持を確認している。

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