北朝鮮の核施設、活動再開の兆候 米国防長官の日韓訪問前に

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北朝鮮・寧辺の核関連施設をとらえた衛星画像

北朝鮮・寧辺の核関連施設をとらえた衛星画像

香港(CNN) 米国のトランプ新政権で国防長官に就任したジェームズ・マティス氏が日本と韓国を訪れようとする中、北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)にある核関連施設を再稼働させた可能性のあることが分かった。米国の研究機関が指摘した。

米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は、新たな衛星画像の分析から寧辺の核関連施設が活動を再開したとの結論を出した。施設の近くを流れる川の表面はほとんどが凍結しているが、施設から流れてくる水と混ざり合う部分だけは氷が解けていることが画像から確認できる。これは施設内にあるプルトニウム抽出の原子炉が再稼働しているためである公算が大きい。

プルトニウムは核兵器への転用が可能。寧辺は首都・平壌から北部へ約90キロ離れている。

マティス国防長官は就任後初の外遊先として2月1日から4日間の日程で日本と韓国を訪問する予定。トランプ大統領は東アジア地域における米国の役割を見直したいと公言しており、日韓両国への安全保障面での協力について、米国側への見返りを改めて精査する考えを示している。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は年頭の演説で、米本土に核兵器を到達させる能力を備えたICBMの発射実験を近いうちに実施すると表明。韓国の聯合ニュースは先ごろ、韓国軍当局者の情報として、北朝鮮が近く大陸間弾道ミサイル(ICBM)2基の試験発射を準備している可能性があると伝えていた。

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