中国、全ての象牙加工・取引を禁止へ 来年末までに

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アフリカゾウの未来は?

アフリカゾウの未来は?

中国は世界最大の象牙市場で、需要の増大で14年までの3年間で10万頭のゾウが殺される結果を招いた。これを受け中国は近年、象牙取引を違法化する動きを加速させていた。

また「象牙取引の闇の中心地」とも呼ばれる香港も今年1月、21年までに象牙売買を禁止すると発表した。ただ、一部からは絶滅の危機を回避するには不十分との批判も出ていた。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、象牙業者の一部は在庫分がすぐに無価値となり補償もされないことが不安だと語り、訴訟も視野に対応を検討しているという。

国境を越えた象牙の輸出入は禁止されているが、許可を受けた象牙売買業者が1989年以前の象牙を国内販売することは許されている。だが、保護団体の2015年の調査では、そうした業者の一部がこうした合法的な取引を犯罪の隠れみのに利用している可能性が指摘されていた。

科学者の推計によると、欧州諸国による植民地化以前、アフリカには2000万頭のゾウが生息していた可能性がある。だが、1979年までには130万頭にまで激減。サバンナのゾウの総数を空から調査するプロジェクト「大規模ゾウ生息数調査」は今年、2007年から2014年の間に頭数が30%減少したことを明らかにした。今年7月時点の生息数は35万2271頭だという。

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